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【FDA承認速報】Verastemのavutometinib+defactinib併用療法がKRAS変異低悪性度漿液性卵巣がんに迅速承認(2025年5月8日)
2025年5月8日、米国FDAはavutometinib+defactinib (Avmapki Fakzynja Co-pack)併用療法を、KRAS変異を有する再発性低悪性度漿液性卵巣がん(LGSOC)成人患者に対して迅速承認しました。対象はプラチナ製剤を含む既治療歴を有する患者です。RAMP-201試験(NCT04625270)の結果に基づいています。
疾患概要:KRAS変異低悪性度漿液性卵巣がんとは
低悪性度漿液性卵巣がんは比較的進行が緩徐な卵巣がんの一型で、KRAS変異が高頻度に認められます。標準治療が限られており、新たな分子標的薬の開発が進められています。
治療履歴サマリー
- 薬剤名:avutometinib+defactinib (Avmapki Fakzynja Co-pack)
- 企業:Verastem, Inc.
- 承認日:2025年5月8日
- 適応症:KRAS変異再発低悪性度漿液性卵巣がん(LGSOC)
- 作用機序:MEK阻害+FAK阻害の併用療法
- 根拠試験:RAMP-201試験(NCT04625270)
- 主な効果:ORR 44%(95% CI: 31–58)、奏効期間中央値 最大31.1ヶ月
患者さん向け解説
Avmapki FakzynjaはKRAS異常を有する卵巣がんに対し、がん細胞の成長を抑制する2つの薬を併用する新たな経口治療法です。
M&A情報
- 子会社情報:該当なし(Verastem自社開発)
- 買収日:該当なし
- 買収当時の開発段階:該当なし
- 投資家情報:Public Investors (NASDAQ: VSTM)
出典情報
本承認情報は Drugs@FDA(米国食品医薬品局) およびAACR配信情報に基づいています。