- がんはどう育つのか:1個の細胞から転移の入口まで、”育ちの物語”が教える4つの分岐点
前回のVol.3では、正常な乳房がどんな仕組みでできていて、どこで細胞が「がん化」の最初の一歩を踏み出すのかを見てきました。乳管の内側を覆う一個の細胞のDNAに、いくつもの傷(変異)が積み重なる——そこが物語の始まりでし […]
- 乳房という”木”が、なぜがんを生むのか:細胞・DNA・ホルモンから読み解く、がん化の入口
Vol.1で、乳がんの多くは「乳管」や「小葉」という細胞から生まれる、というお話をしました。今回は、その「生まれる場所」をもう一歩だけ奥まで歩いてみます。なぜ、ふだんはきちんと働いている乳房の細胞が、ある日「がん細胞」に […]
- 誰が・いつ・なぜ乳がんになるのか:リスクを”読み解く”5つの手がかりと、相対リスクの正しい使い方
「自分は乳がんになりやすいのだろうか」——前回、乳がんが”5つの顔”を持つ病気の集合体であることをお話ししました。今回はもう一歩、自分ごとに踏み込みます。誰が、いつ、なぜ乳がんになるのか。年齢、女 […]
- 乳がんは”ひとつの病気”ではない:9人に1人の時代に知っておきたい全体像と”5つの顔”
日本では、生涯のうちに乳がんと診断される女性はおよそ9人に1人。女性のがんの中で最も多く、年間9万人以上が新たに診断されています。これだけ身近でありながら、「乳がん」という言葉が指しているものは、実はひとつではありません […]
- がん治療薬承認ニュース速報: FDAがフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+ CML)に対しニロチニブ口腔内崩壊錠(Cavhanza、Cycle Pharmaceuticals)を承認
米国食品医薬品局(FDA)は2026年6月2日、フィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+ CML)の成人を対象に、第二世代BCR-ABL1チロシンキナーゼ阻害薬ニロチニブの口腔内崩壊錠(ODT)製剤「Cavha […]
- ブレークスルーを世界に届ける最後の1マイル — 公平性・液体生検・AIが書き換えるがん医療の実装
本稿はASCO2026総まとめシリーズの第6回、そして締章である。第1回(序章)で掲げた「5つの転換点」のうち、最後の1つ——科学的ブレークスルーを「世界の患者」に届ける実装の最後の1マイル——を、グローバルヘルス公平性 […]
- GLP-1はがんを変えるか — “代謝×腫瘍”という新しい主戦場の現在地
本稿は「ASCO2026 総まとめシリーズ」の第5回である。シリーズ序章で掲げた5つの転換点のうち、本稿は最も意外で、しかし最も射程の広い1つ――「代謝×腫瘍(metabolic oncology)」という新しい主戦場を […]
- 二重特異性抗体は“キイトルーダの壁”を越えるか — PD-1×VEGFが示した3つの方向
本稿はASCO2026総まとめシリーズの第4回である。序章(Vol.1)で示した「5つの転換点」のうち、ここでは二重特異性抗体(Bispecific Antibody)という設計思想に焦点を当てる。2026年の米国臨床腫 […]
- ADCはがん種の壁を越えた — 標的争奪戦から読み解く2026年の創薬地図
本稿はASCO2026総まとめシリーズの第3回である。序章(Vol.1)で提示した「5つの転換点」のうち、本号はADC(抗体薬物複合体:Antibody-Drug Conjugate)という転換点を深掘りする。2026年 […]
- “不治の標的”KRASはどこまで陥落したか — 膵がんで成立した汎RAS標的と、次に来る5本の矢
本稿はASCO2026総まとめシリーズの第2回である。序章(Vol.1)で示した「5つの転換点」のうち、最も象徴的で、そして最も長く”不可能”と言われ続けてきた一つ——RAS標的——を正面から取り […]