がん治療薬ニュース速報:nivolumab+ipilimumab (Opdivo+Yervoy) が進行肝細胞がんにFDA承認

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【FDA承認速報】Bristol Myers Squibbのnivolumab+ipilimumabが進行肝細胞がんに承認(2025年4月11日)

2025年4月11日、米国FDAはnivolumab (Opdivo)ipilimumab (Yervoy)併用療法を、切除不能または転移性肝細胞がん(HCC)成人患者の一次治療として承認しました。本承認は、CHECKMATE-9DW試験(NCT04039607)の結果に基づいています。

疾患概要:進行肝細胞がんとは

肝細胞がんは肝臓に発生する代表的ながんで、進行例では免疫療法や分子標的薬が使用されています。肝機能(Child Pugh A)が保たれていることが治療の前提条件となります。

治療履歴サマリー

  • 薬剤名:nivolumab (Opdivo)+ipilimumab (Yervoy)
  • 企業:Bristol Myers Squibb Company
  • 承認日:2025年4月11日
  • 適応症:切除不能または転移性肝細胞がん(HCC)一次治療
  • 作用機序:PD-1阻害+CTLA-4阻害(免疫チェックポイント阻害併用療法)
  • 根拠試験:CHECKMATE-9DW試験(NCT04039607)
  • 主な効果:
    • 全生存期間(OS):23.7ヶ月 vs 20.6ヶ月(HR 0.79; p<0.0180)
    • 奏効率(ORR):36.1% vs 13.2%(p<0.0001)

患者さん向け解説

Opdivo+Yervoy併用療法は、免疫の働きを高めてがん細胞を攻撃し、進行肝がんに新たな治療選択肢を提供します。

M&A情報

  • 子会社情報:該当なし(Bristol Myers Squibb自社開発)
  • 買収日:該当なし
  • 買収当時の開発段階:該当なし
  • 投資家情報:Public Investors (NYSE: BMY)

出典情報

本承認情報は Drugs@FDA(米国食品医薬品局) およびAACR配信情報に基づいています。

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この記事を書いた人

大学院修了後、米国トップ研究病院に留学し本格的に治療法・治療薬創出に取り組み、成功体験を得る。その後複数のグローバル製薬会社に在籍し、研究・ビジネス、そしてベンチャー創出投資家を米国ボストン、シリコンバレーを中心にグローバルで活動。アカデミアにて大学院教員の役割も果たす。

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