2025年9月– date –
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創薬
胃がんオルガノイド×腸管神経で見えた「脂質代謝の急所」— 創薬におけるオルガノイド培養の強みと限界、そして次の一手
要旨(ひとことで): 患者由来胃がんオルガノイドで全ゲノムCRISPRスクリーニングを行い、脂肪酸合成(ACC/ACACA)とコレステロール生合成(LSS)への強い依存性を同定。腸管神経(ENS)との共培養が代謝経路を組み替え、ACC阻害に耐性化/LSS阻害に感受性... -
がん治療薬
最新HER2 ADC特集 後編|知財戦略と世界的過当競争、そして未来への展望
前編では、HER2 ADCの薬効面での差別化とエンハーツの革新性について解説しました。後編となる本稿では、各社の知財戦略、特許存続期間の優位性、そして世界で進む過当競争の実態を掘り下げます。最後に、私自身の視点から「HER2 ADC市場の未来像」につい... -
がん治療薬
Claudin18.2 ADC開発 Part 1:SHR-A1904第1相試験の結果と臨床的意義
Claudin18.2(CLDN18.2)を標的とする抗体薬物複合体(ADC)は、近年進行胃がんおよび食道胃接合部(GEJ)がんにおける新しい治療モダリティとして注目されています。本記事では、2025年7月にNature Medicineに発表されたSHR-A1904の第1相試験について詳細... -
がん治療薬
最新HER2 ADC特集 前編|エンハーツ誕生と薬効差別化による第二次ADCブーム
抗体薬物複合体(ADC)は、がん治療の新たな武器として注目を集めています。その中でもHER2を標的とするADCは、ロシュのKadcyla登場から約10年を経て、第一三共とアストラゼネカによるエンハーツの登場で第二次ブームを迎えました。本記事(前編)では、エ... -
バイオテック投資
バイオテックのExit:SPACとは、そしてExitの進化へ
近年、ベンチャー企業にとって「Exit(資本回収)」は大きな課題です。特にバイオテック業界では、IPO(新規株式公開)やM&A(企業買収)に加えて、SPAC(特別買収目的会社)という仕組みが注目を集めてきました。本記事では、SPACの歴史的経緯、その... -
がん治療薬
Claudin18.2 ADC開発 Part 0:シリーズ総合イントロダクション
本シリーズでは、Claudin18.2(CLDN18.2)を標的とした抗体薬物複合体(ADC)の最新開発動向を、全5回構成で徹底的に解説します。本イントロダクション(Part 0)では、CLDN18.2研究の背景、抗体療法からADCへと至る流れ、そして各パートの構成を紹介しま... -
最新科学ニュース
最新科学ニュース:cPLA2が作る「G2特異的ストレス顆粒」が化学療法耐性を左右する:PDACで見えた新しい脆弱性
膵管腺がん(PDAC)を中心に、がん細胞集団の中でストレス顆粒(Stress Granules; SG)の量と質に大きな細胞間ヘテロ性が存在し、なかでもG2期細胞でSGが突出して増えること、そしてその駆動役がcPLA2 → 15d-PGJ2経路であることが明らかになりました。本稿... -
最新科学ニュース
ニュース解説|蛍光タンパク質が「量子スピン量子ビット」に—生命科学に広がる新しい量子センシング
論文:A fluorescent-protein spin qubit(Nature, 2025年9月4日) 要旨(3行で) 遺伝子導入できる蛍光タンパク質(EYFP)が、光で初期化・読み出し・制御できるスピン量子ビットとして実証されました。 液体窒素温度で約16 μsのコヒーレンス(CPMG下)と... -
最新科学ニュース
News Watch|低酸素×腎:tRNA由来スモールRNAが「RNAオートファジー」で腎を守る
リード:腎は低酸素に陥りやすく、AKIやCKDの悪循環の起点になります。最新のScience 2025論文は、低酸素で誘導される「tRNA-Asp-GTC-3′tDR」という小分子RNAが、RNAオートファジーを駆動し腎細胞を保護する仕組みを提示しました。従来のHIF/代謝リプログ... -
最新科学ニュース
がんと老化促進:分子細胞レベルから読み解く最新知見
近年、「がん」と「老化」は別々に研究される対象ではなく、深く結びついた現象として理解されつつあります。がん患者で観察される免疫低下や慢性炎症は、単に治療の副作用だけでなく、腫瘍そのものが宿主の細胞や組織に「老化」を促す可能性があるのです... -
治療薬ニュース
News Watch: in vivo CAR-T RACE(2025年最新動向・総まとめ)
最終更新:2025-09-01 JST リード:ex vivo(体外製造)から in vivo(体内でCAR化)へ――細胞治療の重心が移りつつあります。直近では大型買収の連発、初回投与(first-patient-dosed)、フェーズ1進捗が相次ぎ、ウイルスベクター系(Umoja/Interius/Kel...
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