2025年– date –
-
入門シリーズ
がん治療の理解入門から基礎シリーズ 第4回
粒子線治療(陽子線・重粒子線)の基礎:X線との違いと役割 第3回では、X線などを用いた放射線治療の基本原理と、外照射・小線源治療、高精度放射線治療について整理しました。 第4回となる今回は、その発展形ともいえる粒子線治療(陽子線治療・重粒子線... -
がん治療薬承認
がん治療薬ニュース速報:FDAがTarlatamab-dlle(Imdelltra)をSCLCに本承認、Sevabertinib(Hyrnuo)をHER2変異NSCLCに加速承認
2025年11月19日、米国食品医薬品局(FDA)は、AmgenのTarlatamab-dlle(Imdelltra)を広範期小細胞肺がん(ES-SCLC)でプラチナ製剤治療後に進行した成人患者を対象に本承認しました。 同日、BayerのSevabertinib(Hyrnuo)を、HER2(ERBB2)チロシンキナ... -
がん治療薬承認
がん治療薬ニュース速報:FDAがSelumetinib(KOSELUGO)を成人の神経線維腫症1型(NF1)に承認
2025年11月19日、米国食品医薬品局(FDA)は、Selumetinib(KOSELUGO, AstraZeneca)を成人の神経線維腫症1型(NF1)で症候性かつ切除不能な神経線維腫(Plexiform Neurofibromas, PN)を有する患者に対して承認しました。これまで本薬は小児(1歳以上)を... -
がん治療薬承認
がん治療薬ニュース速報:FDAがEpcoritamab-bysp(Epkinly)+R²併用療法を濾胞性リンパ腫に承認
2025年11月18日、米国食品医薬品局(FDA)は、Epcoritamab-bysp(Epkinly, Genmab / AbbVie)をレナリドミド+リツキシマブ(R²)併用療法として、再発または難治性濾胞性リンパ腫(FL)に承認しました。同時に、2024年に加速承認された単剤療法も正式承認... -
入門シリーズ
がん治療の理解入門から基礎シリーズ 第3回
放射線治療の基本:しくみ・種類・役割をやさしく解説 第1回では、がん治療全体の地図と「治りやすさ/治りにくさ」を眺め、第2回では、手術・薬物療法・免疫療法の役割と再発の理由を整理しました。 第3回となる今回は、もう一つの大きな柱である放射線治... -
入門シリーズ
がん治療の理解入門から基礎シリーズ 第2回
手術・薬物療法・免疫療法の役割と、がんが再発する理由 第1回では、がん治療全体の地図を描きながら、「治りやすいがん」と「治りにくいがん」がなぜ生まれるのかを見てきました。 第2回の今回は、一歩踏み込んで治療ツールそのものに焦点を当てます。 患... -
入門シリーズ
がん治療の理解 入門から基礎シリーズ 第1回がん治療の全体像と「治りやすさ/治りにくさ」を理解する
「がんは治るのか?」「再発したらもうダメなのか?」患者さんやご家族から、いちばん多く聞かれる問いです。 でも実際には、がんと一口に言っても ・どの臓器(がん種)か・どのステージで見つかったか・どんな“性格”のがんなのか によって「治りやすさ/... -
がん治療薬
新シリーズ|最新版治療薬動向 ― がん治療標的としての転写装置(第6部完結編:BRD4とCDKクロストーク ― super-enhancer制御の未来)
これまでの第1部から第5部までで、CDK7/8/9/12/13/11といった転写制御に関与する主要CDK群を解説してきました。最終回となる第6部では、これらCDK群と密接にクロストークするBRD4(Bromodomain-containing protein 4)を取り上げます。 1. BRD4とは何か? ... -
がん治療薬承認
がん治療薬ニュース速報:FDAがPoherdy(pertuzumab-dpzb)をPerjeta初の互換バイオシミラーとして承認
2025年11月13日、米国食品医薬品局(FDA)は、Poherdy(pertuzumab-dpzb, Shanghai Henlius Biologics)をPerjeta(pertuzumab, Genentech)の互換性バイオシミラー(interchangeable biosimilar)として承認しました。これはPerjetaに対する初のバイオシ... -
がん治療薬
新シリーズ|最新版治療薬動向 ― がん治療標的としての転写装置(第5部:CDK11 ― pause-checkpointと新しい創薬可能性)
第4部ではCDK12/13とDNA修復脆弱性に基づく合成致死戦略を解説しました。本稿では、近年急速に注目を集めているCDK11に焦点を当てます。最新論文により、CDK11が転写伸展における「pause-checkpoint」を担うことが明らかになり、CDK9との連携で転写制御の... -
がん治療薬
新シリーズ|最新版治療薬動向 ― がん治療標的としての転写装置(第4部:CDK12・CDK13 ― DNA修復と合成致死戦略)
これまでに転写開始を担うCDK7・CDK8、伸展を制御するCDK9を解説してきました。第4部では、DNA修復遺伝子の転写維持に不可欠なCDK12とCDK13を取り上げます。これらは転写の「守護者」とも言える存在で、がん細胞のDNA修復脆弱性を狙う合成致死戦略の中心に... -
がん治療薬
新シリーズ|最新版治療薬動向 ― がん治療標的としての転写装置(第3部:CDK9 ― 転写伸展のボトルネックと臨床開発の最前線)
第1部・第2部では転写開始を担うCDK7とCDK8を解説しました。本稿では、転写の「伸展」段階を推進するCDK9を取り上げます。CDK9はRNAポリメラーゼII(Pol II)の一時停止状態を解除する「pause-release」の中心であり、がん治療標的として最も積極的に臨床... -
がん治療薬
新シリーズ|最新版治療薬動向 ― がん治療標的としての転写装置(第2部:CDK7・CDK8 ― 転写開始点の制御と創薬の最前線)
第1部では転写の基礎とCDK群全体像を解説しました。本稿では、転写の「スタートライン」に立つCDK7とCDK8に焦点を当てます。両者は転写開始点の制御に関わりますが、その役割や創薬戦略には大きな違いがあります。 1. 転写開始 ― プロモーターでのイベント... -
がん治療薬
新シリーズ|最新版治療薬動向 ― がん治療標的としての転写装置(第0部:イントロダクションと全体構成)
本シリーズは、がん治療における新しい創薬標的として転写制御装置に注目し、その中心的役割を担うCDK群(Cyclin-Dependent Kinases)とBRD4を取り上げます。従来、CDK阻害薬といえば細胞周期関連(CDK4/6阻害剤)が注目されてきました。しかし近年、RNAポ... -
がん治療薬
新シリーズ|最新版治療薬動向 ― がん治療標的としての転写装置(第1部:イントロダクション ― 転写とCDK群の全体像)
本シリーズでは「転写装置」を標的とする最新の創薬動向を解説していきます。第1部はイントロダクションとして、転写の基礎、CDK群の機能分類、そしてなぜ転写関連CDKががん治療標的として注目されるのかを丁寧に解説します。 1. 生命の中枢 ― 転写とは何... -
がん治療薬承認
がん治療薬ニュース速報:FDAがDarzalex Fasproを高リスク型Smoldering Multiple Myelomaに承認
2025年11月6日、米国食品医薬品局(FDA)は、Darzalex Faspro(ダラツムマブ+ヒアルロニダーゼ、Janssen Biotech社)を高リスク型Smoldering Multiple Myeloma(SMM:無症候性多発性骨髄腫)に対して承認しました。これにより、SMMという「前がん段階」に... -
がん治療薬
シリーズ:がん悪液質を読み解く — 超入門から最前線まで|第6部(最終回)
次の一手はここだ — GDF15阻害と精密表現型の時代へ 最終回は近未来の治療と試験設計。GDF15/GFRALを筆頭に中枢ドライバー・炎症軸を直接たたく薬剤、そして「体重」から「表現型×機序」へと舵を切るエビデンス作りを、実装目線でまとめます。 やさしい要... -
がん治療薬
シリーズ:がん悪液質を読み解く — 超入門から最前線まで|第5部
今日からできる対処 — 栄養×運動×抗炎症+既存薬のリアル 第5部は実装ガイド。家庭と外来の導線をそろえ、栄養・運動・炎症コントロール・症状緩和をセットで回す方法を、ワークフローとテンプレで示します。薬はあくまで補助輪。主治医と相談したうえで安... -
がん治療薬
シリーズ:がん悪液質を読み解く — 超入門から最前線まで|第4部
何が壊れている?— ヒト研究で読む食欲・代謝・脂肪・筋 第4部は「舞台裏」。マウスだけでなくヒトのデータを手がかりに、食欲中枢・全身代謝・脂肪・骨格筋で何が起きているのかを、臨床像とつなげて解説します。第3部のフェノタイプ(脂肪先行/筋先行/... -
がん治療薬
シリーズ:がん悪液質を読み解く — 超入門から最前線まで|第3部
悪液質の“見える化” — CT体組成・機能・PROでタイプを掴む 第3部は、外来で実践できる「フェノタイピング(表現型の見極め)」の回。CT体組成・身体機能・患者報告アウトカム(PRO)を束ねて、脂肪優位喪失型/筋優位喪失型/混合型などの臨床タイプを素早...