Biotech Investment News:バイエルの主な買収・提携まとめ(2015〜2025)

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【戦略レビュー】ゲノム編集、細胞治療、眼科・がん領域への長期投資

Bayer(バイエル)はこの10年間で、伝統的な医薬から次世代の細胞・遺伝子治療へと軸足を移しつつあり、複数のバイオテクノロジー企業との戦略的買収・提携を進めています。特にBlueRock、AskBioといった傘下企業を通じた細胞・遺伝子治療開発が注目されています。

主な買収・提携事例一覧

  • 2016年:CRISPR Therapeutics(ゲノム編集、提携)
  • 2016年:BlueRock Therapeutics(iPSC細胞治療、JV設立)
  • 2019年:BlueRock Therapeutics(完全買収、10億ドル)
  • 2020年:AskBio(遺伝子治療、40億ドル買収)
  • 2021年:Atara Biotherapeutics(T細胞治療提携、がん・MS)
  • 2022年:Mammoth Biosciences(CRISPR次世代技術、共同開発)
  • 2023年:Cellino Biotech(自動化iPSC製造技術、共同研究)
  • 2024年:Metagenomi(ゲノム編集技術、共同研究)
  • 2025年:Charter Medical(細胞製造工程支援、買収)

注目の動向と戦略的意義

BlueRockやAskBioを軸に、Bayerは再生医療と神経・筋疾患分野の開発を加速。従来の循環器・眼科・がん領域に加え、細胞製造技術の基盤構築も着実に進めています。

ひとこと

Bayerは大手製薬の中でも細胞・遺伝子治療に対する構造的な長期戦略を早期から打ち出しており、BlueRockやAskBioの活用は次世代の柱となるでしょう。

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この記事を書いた人

大学院修了後、米国トップ研究病院に留学し本格的に治療法・治療薬創出に取り組み、成功体験を得る。その後複数のグローバル製薬会社に在籍し、研究・ビジネス、そしてベンチャー創出投資家を米国ボストン、シリコンバレーを中心にグローバルで活動。アカデミアにて大学院教員の役割も果たす。

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