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【戦略レビュー】抗体技術・遺伝子編集・眼科領域での先端的統合
Regeneron Pharmaceuticals(リジェネロン)は、独自の抗体開発プラットフォーム「VelociSuite」を基盤に、眼科・免疫・腫瘍・希少疾患領域を中心に成長。近年はCRISPRやRNAiなど先端技術企業との提携を強化し、遺伝子・細胞治療の開発にも踏み出しています。
主な買収・提携事例一覧
- 2016年:Adicet Bio(CAR-T細胞治療技術、初期提携)
- 2018年:Alnylam Pharmaceuticals(RNAi医薬、共同開発)
- 2019年:Isis Pharmaceuticals(アンチセンスRNA医薬)
- 2020年:Intellia Therapeutics(CRISPR/Cas9、共同開発:肝疾患・筋疾患)
- 2020年:Checkmate Pharmaceuticals(免疫アジュバント技術、がん免疫)
- 2021年:REGENXBIO(AAV遺伝子治療技術、眼科領域)
- 2022年:Decibel Therapeutics(難聴・耳科向け遺伝子治療、提携開始)
- 2023年:Molecular Partners(DARPin技術、がん免疫・眼科)
- 2024年:Decibel Therapeutics(前述提携企業を買収、耳科領域を強化)
注目の動向と戦略的意義
抗体創薬の大手として知られるRegeneronは、Veloci-BiやBispecific技術に加え、近年はCRISPR(Intellia)、RNAi(Alnylam)、AAV(REGENXBIO)などの次世代技術を吸収しつつあります。特に眼科・耳科の遺伝子治療強化は同社の重点戦略の一つといえます。
ひとこと
Regeneronは自社技術だけでなく、外部の最先端技術をうまく取り込み、専門領域を進化させてきた企業です。抗体に加えて遺伝子・細胞治療領域の戦略的構築が今後の成長の鍵になるでしょう。
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