Biotech Investment News:AstraZenecaの過去10年+最新Dealまとめ(2015〜2025)

目次

【戦略レビュー】抗体・ADC・希少疾患への成長投資とグローバル共創戦略

AstraZenecaはがん領域における抗体医薬やADCへの投資を軸に、希少疾患(Alexion買収)やバイオ製造の内製化(Pfizer工場買収)などを通じてパイプラインと事業基盤を多角化してきました。近年は日本企業である第一三共との大規模なADC提携でも注目を集めています。

主な買収・提携(2015〜2025)

  • 2015年:Acerta Pharma(BTK阻害薬)取得(シェア取得)〜40億ドル
  • 2020年:Daiichi Sankyoとの第1回目のADC提携(Enhertu:乳がん・胃がん)
  • 2021年:Alexion Pharmaceuticals(希少疾患)買収 約390億ドル
  • 2022年:Daiichi Sankyoとの第2回ADC提携(DS-1062など) 約60億ドル規模
  • 2023年:Pfizerのバイオ製造工場を買収(アイルランド)
  • 2024年:Absciと抗体生成AIに関する提携

戦略的意義

AstraZenecaはグローバル製薬大手として、がん・希少疾患・バイオ医薬品製造基盤を重点分野に据えています。特に日本企業である第一三共との提携は、日欧間の技術連携の象徴ともなっており、国際共同開発の成功事例として注目されています。

ひとこと

第一三共とのパートナーシップにより、AstraZenecaはADC分野で先進的なポジションを築いています。大手企業がスタートアップや他国企業と協働して新技術を社会実装していく動きは、産業全体の発展を促進します。

参考文献・情報元

コメントポリシー

💬 コメントされる方は事前に [コメントに関するお願い]をご確認ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大学院修了後、米国トップ研究病院に留学し本格的に治療法・治療薬創出に取り組み、成功体験を得る。その後複数のグローバル製薬会社に在籍し、研究・ビジネス、そしてベンチャー創出投資家を米国ボストン、シリコンバレーを中心にグローバルで活動。アカデミアにて大学院教員の役割も果たす。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次