【US研究留学とキャリア形成の多様さシリーズ②】アメリカで研究するために3つの心構えの基本を準備しよう

アメリカの研究環境は多様でダイナミックです。国際的な仲間に囲まれ、最先端の設備と刺激的なディスカッションに満ちた日々。しかし、そこに飛び込むには、事前の心構えが大きな違いを生みます。今回は、アメリカで研究をする前に準備しておきたい3つの基本を紹介します。

目次

① 研究力

大学院時代にしっかりとした研究トレーニングを積むことが重要です。良い課題を見つけ、自分で仮説を立て、実験計画を組み立て、論文を書き上げる経験があれば、新しい環境でも自分を支える土台になります。特に最初の数ヶ月、誰にも頼れない時期を乗り越えるための自信になります。

② 英語力

英語でのコミュニケーションに不安を抱く人も多いですが、研究成果があれば一目置かれます。ただ、自分の言葉で考えや意味を説明できるようにすることは大切です。日頃から英語論文の読解・執筆に慣れ、ニュースなど英語メディアに触れる習慣を持つと効果的です。

③ 適応力

アメリカの研究室は多国籍。文化も価値観も違う中で、自分らしさを保ちつつ他者と協調する力が求められます。時には、自分の出身地の文化や日本の研究事情を解説することで会話が弾み、距離が縮まることも。パーティーや交流の場では適度にオープンになって参加し、思わぬ友情が生まれることもあります。

【ひとこと】

目には見えなくても、確実に自分の中に残る財産となる時間です。近視眼的にならず、目的を見失わず、言い訳をせずに取り組めば、想像を超えた道が開けるかもしれません。振り返ったとき、自分の選択に感謝する日がきっと来るはずです。

【さらにひとこと】

まれに人間関係や環境の相性が悪く、うまくいかないこともあります。特にボスとの関係やラボの方針が合わない場合は、無理せず「上手に」早めの移動を考えましょう。研究者の世界ではラボ移動は珍しくありません。自分を責めず、前向きに次を選ぶことが大切です。

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この記事を書いた人

大学院修了後、米国トップ研究病院に留学し本格的に治療法・治療薬創出に取り組み、成功体験を得る。その後複数のグローバル製薬会社に在籍し、研究・ビジネス、そしてベンチャー創出投資家を米国ボストン、シリコンバレーを中心にグローバルで活動。アカデミアにて大学院教員の役割も果たす。

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