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がん治療薬
Claudin18.2 ADC開発 Part 3:SHR-A1904とIBI343の比較と臨床的位置づけ
Claudin18.2(CLDN18.2)を標的としたADC開発は、SHR-A1904とIBI343の二つの第1相試験によって大きく前進しました。本記事では両試験を比較し、薬剤設計・有効性・安全性の違いを整理した上で、Zolbetuximabを含む既存治療との位置づけを議論します。 試験... -
がん治療薬
Claudin18.2 ADC開発 Part 2:IBI343第1相試験の結果と臨床的特徴
本記事では、Nature Medicineに2025年7月に報告されたIBI343(Innovent Biologics開発)の第1相試験を整理し、構造上の特徴、安全性、有効性、そしてClaudin18.2 ADC開発の流れの中での位置づけについて解説します。 薬剤概要:IBI343の分子設計 IBI343は... -
がん治療薬
最新HER2 ADC特集 後編|知財戦略と世界的過当競争、そして未来への展望
前編では、HER2 ADCの薬効面での差別化とエンハーツの革新性について解説しました。後編となる本稿では、各社の知財戦略、特許存続期間の優位性、そして世界で進む過当競争の実態を掘り下げます。最後に、私自身の視点から「HER2 ADC市場の未来像」につい... -
がん治療薬
Claudin18.2 ADC開発 Part 1:SHR-A1904第1相試験の結果と臨床的意義
Claudin18.2(CLDN18.2)を標的とする抗体薬物複合体(ADC)は、近年進行胃がんおよび食道胃接合部(GEJ)がんにおける新しい治療モダリティとして注目されています。本記事では、2025年7月にNature Medicineに発表されたSHR-A1904の第1相試験について詳細... -
がん治療薬
最新HER2 ADC特集 前編|エンハーツ誕生と薬効差別化による第二次ADCブーム
抗体薬物複合体(ADC)は、がん治療の新たな武器として注目を集めています。その中でもHER2を標的とするADCは、ロシュのKadcyla登場から約10年を経て、第一三共とアストラゼネカによるエンハーツの登場で第二次ブームを迎えました。本記事(前編)では、エ... -
バイオテック投資
バイオテックのExit:SPACとは、そしてExitの進化へ
近年、ベンチャー企業にとって「Exit(資本回収)」は大きな課題です。特にバイオテック業界では、IPO(新規株式公開)やM&A(企業買収)に加えて、SPAC(特別買収目的会社)という仕組みが注目を集めてきました。本記事では、SPACの歴史的経緯、その... -
がん治療薬
Claudin18.2 ADC開発 Part 0:シリーズ総合イントロダクション
本シリーズでは、Claudin18.2(CLDN18.2)を標的とした抗体薬物複合体(ADC)の最新開発動向を、全5回構成で徹底的に解説します。本イントロダクション(Part 0)では、CLDN18.2研究の背景、抗体療法からADCへと至る流れ、そして各パートの構成を紹介しま... -
最新科学ニュース
最新科学ニュース:cPLA2が作る「G2特異的ストレス顆粒」が化学療法耐性を左右する:PDACで見えた新しい脆弱性
膵管腺がん(PDAC)を中心に、がん細胞集団の中でストレス顆粒(Stress Granules; SG)の量と質に大きな細胞間ヘテロ性が存在し、なかでもG2期細胞でSGが突出して増えること、そしてその駆動役がcPLA2 → 15d-PGJ2経路であることが明らかになりました。本稿... -
最新科学ニュース
News Watch|低酸素×腎:tRNA由来スモールRNAが「RNAオートファジー」で腎を守る
リード:腎は低酸素に陥りやすく、AKIやCKDの悪循環の起点になります。最新のScience 2025論文は、低酸素で誘導される「tRNA-Asp-GTC-3′tDR」という小分子RNAが、RNAオートファジーを駆動し腎細胞を保護する仕組みを提示しました。従来のHIF/代謝リプログ... -
治療薬ニュース
News Watch: in vivo CAR-T RACE(2025年最新動向・総まとめ)
最終更新:2025-09-01 JST リード:ex vivo(体外製造)から in vivo(体内でCAR化)へ――細胞治療の重心が移りつつあります。直近では大型買収の連発、初回投与(first-patient-dosed)、フェーズ1進捗が相次ぎ、ウイルスベクター系(Umoja/Interius/Kel... -
最新科学ニュース
News Watch:EV × 神経系 × がん免疫の最前線――腫瘍由来sEVが感覚神経を再プログラムし、免疫抑制を駆動する(IL-6/IL-6R軸と適応拡大の可能性まで)後編
IL-6R阻害薬と企業マップ(2025年8月時点) 本稿のIL-6/IL-6R軸に関する考察を踏まえ、「誰がIL-6R阻害薬を保有し、何に使われているか」を整理します。将来的な適応拡大/腫瘍免疫との併用を想定するうえで、パートナー候補や**供給力(原薬・製剤・皮下... -
がん治療薬
転写因子とDNA修復の衝突:突然変異とNeoantigen創生が切り拓くがん免疫療法の新戦略
イントロダクション:転写因子とDNA修復の新たな関係 近年のがん研究では、DNAの複製エラーや修復機構の破綻が腫瘍発生の中心的な要因であることが明らかにされてきました。これまでの研究は、DNA複製エラーを修復する「ミスマッチ修復(MMR)」が、がん抑... -
最新科学ニュース
News Watch:EV × 神経系 × がん免疫の最前線――腫瘍由来sEVが感覚神経を再プログラムし、免疫抑制を駆動する(IL-6/IL-6R軸と適応拡大の可能性まで)前編
腫瘍が放出する小型エクソソーム/小胞(small extracellular vesicles; sEV)がTRPV1陽性の痛覚感受性ニューロン(nociceptor)を腫瘍へ呼び込み、IL-6やSubstance Pなどの分泌プロファイルを変化させ、MDSCの動員↑/CD8 T細胞の疲弊↑という免疫抑制ループ... -
がん治療薬
KRAS変異膵癌に対するがんワクチンの最前線 ― 総集編まとめと未来展望
3部作+総集編 第1部:KRAS変異PDACの生物学的背景とワクチン治療の理論的基盤 第2部:RNAワクチンとAMPLIFY-201試験にみる臨床的進展 第3部:CAR-T統合戦略と次世代ワクチンデザインの展望 総集編のはじめに 膵管腺癌(PDAC)は世界で最も予後不良のがん... -
がん治療薬
KRAS変異膵癌に対するがんワクチン最前線 ― 免疫療法抵抗性を超えて③
3部作 小タイトル 第1部:KRAS変異PDACの生物学的背景とワクチン治療の理論的基盤 第2部:RNAワクチンとAMPLIFY-201試験にみる臨床的進展 第3部:CAR-T統合戦略と次世代ワクチンデザインの展望 第3部:CAR-T統合戦略と次世代ワクチンデザインの展望 CAR-T... -
がん治療薬
KRAS変異膵癌に対するがんワクチン最前線 ― 免疫療法抵抗性を超えて②
3部作 第1部:KRAS変異PDACの生物学的背景とワクチン治療の理論的基盤 第2部:RNAワクチンとAMPLIFY-201試験にみる臨床的進展 第3部:CAR-T統合戦略と次世代ワクチンデザインの展望 第2部:RNAワクチンとAMPLIFY-201試験にみる臨床的進展 個別化RNAワクチ... -
がん治療薬
KRAS変異膵癌に対するがんワクチン最前線 ― 免疫療法抵抗性を超えて①
3部作 第1部:KRAS変異PDACの生物学的背景とワクチン治療の理論的基盤 第2部:RNAワクチンとAMPLIFY-201試験にみる臨床的進展 第3部:CAR-T統合戦略と次世代ワクチンデザインの展望 第1部:KRAS変異PDACの生物学的背景とワクチン治療の理論的基盤 KRAS変異... -
入門シリーズ
夏休み入門シリーズ総まとめ編 後編|二重特異性抗体薬を含めた次世代モダリティの全貌
本記事はMorningglorysciences 夏休み入門シリーズ総まとめ編の後編です。前編では「肥満薬」「ADC」「In vivo CAR-T」という三つのモダリティを振り返り、その比較と共通課題を整理しました。本稿では、そこに二重特異性抗体薬(bispecific antibodies; B... -
創薬
RNAは治療標的になるか? ― 科学と産業の最前線から考える
ここ数年、「RNAは治療標的になり得るのか?」という問いが生命科学と創薬の世界で熱く議論されています。これまで薬の主な標的はタンパク質でした。しかし、ゲノム研究の進展やRNAワクチンの成功を背景に、RNAそのものを直接狙うアプローチが脚光を浴びて... -
最新科学ニュース
最新科学ニュース: がん・肥満・老化の交点 ― 体重減少がもたらす免疫回復の新知見
最新の研究によって、老化と肥満がそれぞれ独立に、そして相乗的にがん進行を促進することが示されました。一方で、体重減少が免疫環境を回復させ、腫瘍の進行を抑制できる可能性も浮かび上がっています。本記事では、この論文を軸に、がん・肥満・老化の...