がん、がん治療薬– tag –
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がん治療薬
KRAS特集 第5回:KRAS創薬の新潮流 ― Degrader・RAS(ON)阻害・AI創薬が切り拓く次世代
KRASは「Undruggable」の象徴から、いまや創薬テクノロジーの最前線をけん引する標的へと変貌した。G12C選択的阻害薬の成功を出発点に、2020年代半ばからはRAS(ON)阻害、Pan-KRAS分解、AI/量子コンピューティング創薬が台頭している。本稿では、これら新潮... -
がん治療薬
KRAS特集 第4回:免疫・老化・再生 ― KRASシグナルがつなぐ生命制御の未来
KRAS研究は、もはや「がん分子標的」の枠を超えた。 ここ数年の研究により、KRASシグナルは免疫制御、老化機構、さらには再生医療と深く結びついていることが明らかになってきた。 第4回では、KRASを「生命のスイッチ」として再定義し、その多面的な役割と... -
がん治療薬
KRAS特集 第3回:沈黙の同盟者 ― Wild-type KRASが作る耐性ネットワーク
KRAS創薬が大きな転換期を迎える中で、いま最も注目を集めている存在がある。 それがWild-type KRAS(野生型KRAS)である。 変異型KRASががんのドライバーであることは疑いようがないが、最近の研究では、治療後に残存するWT-KRASが腫瘍の“再起動ボタン”と... -
がん治療薬
KRAS特集 第2回:アレルが語る生存戦略 ― G12D・G12V・G12R・Q61の違いと臨床的意味
前回(第1回)では、KRAS研究の歴史と「Undruggable」時代を越えた直接阻害薬の登場までを振り返った。 本稿ではその続編として、KRASのアレル(allele)別変異がどのように腫瘍の生物学・臨床像・治療反応性を左右するのかを整理する。 G12D、G12V、G12R... -
がん治療薬
KRAS特集 第1回:難攻不落の標的 ― KRAS研究40年の歩みと新時代の幕開け
がん遺伝子の中でも最も長く、最も難解とされてきた標的――それがKRASである。 1982年にヒト膀胱がん細胞から最初のRAS変異が同定されて以来、40年以上にわたり科学者たちはこの分子を「不可能を可能にする」標的として追い続けてきた。 しかし、2020年代に... -
がん治療薬
第2部|AMPLIFY-201 最終解析を読み解く:KRASワクチンは何を“動かした”のか
要点:リンパ節指向型amphiphile設計が強固なCD4/CD8応答を作り、免疫量しきい値(約9.17倍)がRFS/OSおよびctDNA陰性化と連動。術後MRD領域で“免疫KPI→転帰”の筋道が可視化されました。 目次 1. 1分まとめ(サマリー) 2. 試験デザインと患者背景 3. 評価... -
がん治療薬
【2025年10月版】KRASワクチン最前線マップ|Elicio・SLATE・学術SLPを横断比較(術後MRD×オフ・ザ・シェルフ時代)
要点:共有ネオ抗原 × オフ・ザ・シェルフ × 術後MRDが主戦場。Elicio(ELI-002 7P)が先頭集団、学術SLP+poly-ICLC、Gritstone(SLATE-KRAS)が追随。V941(mRNA共有KRAS)の停止で勢力図が整理。 目次 KRASワクチンが注目される理由 主戦場:術後アジュ... -
製薬会社・バイテックニュース
シリーズ「2025年レイオフを読む」: モダリティ別の勝ち筋:製造・規制・商用化のリアル(Part 3)
カテゴリ:Pharma & Biotech NEWS|シリーズ「2025年レイオフを読む」第3部 要点 “資本効率の方程式”はモダリティごとに違う:同じP2陽性でも、細胞・遺伝子・RNA・抗体/分子分解薬で必要な人材・設備・規制準備が大きく異なる。 レイオフの波は「製... -
最新科学ニュース
がん×微生物シグネチャーの正しい使い方:QC設計・統計・実装・アトラス改良の展望(Part 2|専門家向け)
Part 1の概説を受けて、ここでは専門家向けに「低バイオマス前提のQC」「交絡・リーク対策」「多コホート横断の再現性」「臨床・産業実装での使いどころ」「アトラスの改良方向性」を具体的に整理します。中心となるのは、TCGA再解析とGenomics Englandの... -
最新科学ニュース
がんアトラスと「微生物シグネチャー」再考:歴史・重要性・最新アップデート(Part 1|初心者向けイントロ)
本稿は、がん研究における「網羅的解析(pan-cancer)」と「アトラス・データベース」の役割を、初心者にも伝わるようにやさしく解説します。タイトル下の導入として、近年の再解析論文(TCGA全ゲノムWGSの微生物再評価、およびGenomics Englandの大規模WG... -
製薬会社・バイテックニュース
【特集】中国ファーマの国際ディール最前線(2019–2025):① がん領域(ADC/二重特異/免疫/細胞治療)
本編は「初心者でも背景から実務の要点まで一気に理解」できることを狙い、まずは主要ディールの導入表で全体像をつかみ、その後にモダリティ別の勝ち筋、地域分担(ex-China等)の意味、M&Aによる機能内製化、さらに“よくある疑問”まで丁寧に整理しま... -
最新科学ニュース
呼吸器ウイルス感染は乳がんの転移リスクをどう変えるのか:最新知見と現実的な向き合い方
乳がんは寛解後も、体内のどこかに「休眠」状態のがん細胞(DCC: disseminated cancer cells)が潜み、年単位で再増殖(覚醒)して転移を起こすことがあります。近年、インフルエンザやSARS-CoV-2(新型コロナ)などの呼吸器ウイルス感染が、肺に潜む乳が... -
がん治療薬
がん免疫治療におけるNK細胞の「二面性」 Part 2:治療戦略と今後の展望
Part 1では、NK細胞が免疫チェックポイント阻害剤(ICB)治療に対する抵抗性に寄与する仕組みを整理しました。後編となる本記事(Part 2)では、臨床的な含意と治療戦略、そして今後の展望を解説します。 臨床的含意 複数の研究から、腫瘍内のNK細胞量が多... -
がん治療薬
がん免疫治療におけるNK細胞の「二面性」 Part 1:免疫抑制的役割と臨床的抵抗性のメカニズム
ナチュラルキラー(NK)細胞は従来、腫瘍監視の最前線を担う「抗腫瘍エフェクター」として理解されてきました。しかし近年の研究は、腫瘍微小環境におけるNK細胞の役割が単純ではないことを示しています。特に免疫チェックポイント阻害剤(ICB)治療の効果... -
がん治療薬
Claudin18.2 ADC開発 Part 4:世界的な開発動向と今後の展望
Claudin18.2(CLDN18.2)を標的としたADCは、進行胃がん・食道胃接合部(GEJ)がん治療の新しい柱として、アジアを中心に世界で開発が加速しています。本記事では、SHR-A1904・IBI343に続き、他の主要パイプライン(CMG901、EO-3021、XNW27011など)を紹介... -
がん治療薬
Claudin18.2 ADC開発 Part 3:SHR-A1904とIBI343の比較と臨床的位置づけ
Claudin18.2(CLDN18.2)を標的としたADC開発は、SHR-A1904とIBI343の二つの第1相試験によって大きく前進しました。本記事では両試験を比較し、薬剤設計・有効性・安全性の違いを整理した上で、Zolbetuximabを含む既存治療との位置づけを議論します。 試験... -
がん治療薬
Claudin18.2 ADC開発 Part 2:IBI343第1相試験の結果と臨床的特徴
本記事では、Nature Medicineに2025年7月に報告されたIBI343(Innovent Biologics開発)の第1相試験を整理し、構造上の特徴、安全性、有効性、そしてClaudin18.2 ADC開発の流れの中での位置づけについて解説します。 薬剤概要:IBI343の分子設計 IBI343は... -
創薬
胃がんオルガノイド×腸管神経で見えた「脂質代謝の急所」— 創薬におけるオルガノイド培養の強みと限界、そして次の一手
要旨(ひとことで): 患者由来胃がんオルガノイドで全ゲノムCRISPRスクリーニングを行い、脂肪酸合成(ACC/ACACA)とコレステロール生合成(LSS)への強い依存性を同定。腸管神経(ENS)との共培養が代謝経路を組み替え、ACC阻害に耐性化/LSS阻害に感受性... -
がん治療薬
最新HER2 ADC特集 後編|知財戦略と世界的過当競争、そして未来への展望
前編では、HER2 ADCの薬効面での差別化とエンハーツの革新性について解説しました。後編となる本稿では、各社の知財戦略、特許存続期間の優位性、そして世界で進む過当競争の実態を掘り下げます。最後に、私自身の視点から「HER2 ADC市場の未来像」につい... -
がん治療薬
Claudin18.2 ADC開発 Part 1:SHR-A1904第1相試験の結果と臨床的意義
Claudin18.2(CLDN18.2)を標的とする抗体薬物複合体(ADC)は、近年進行胃がんおよび食道胃接合部(GEJ)がんにおける新しい治療モダリティとして注目されています。本記事では、2025年7月にNature Medicineに発表されたSHR-A1904の第1相試験について詳細...