治療薬ニュース速報がん治療薬ニュース速報:pembrolizumab (Keytruda) が局所進行頭頸部扁平上皮がんにFDA承認

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【FDA承認速報】Merckのpembrolizumab (Keytruda)が局所進行切除可能頭頸部扁平上皮がんに承認(2025年6月12日)

2025年6月12日、米国FDAはpembrolizumab (Keytruda)をPD-L1 CPS ≥1を有する局所進行切除可能頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)治療薬として承認しました。本剤は免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体)であり、KEYNOTE-689(フェーズ III)の結果に基づいて承認されました。

疾患概要:頭頸部扁平上皮がんとは

頭頸部扁平上皮がんは口腔、咽頭、喉頭などに発生するがんで、局所進行例では手術、放射線、化学療法を組み合わせた治療が行われる。近年は免疫療法の適応が拡大している。

治療履歴サマリー

  • 薬剤名:pembrolizumab (Keytruda)
  • 企業:Merck
  • 承認日:2025年6月12日
  • 適応症:PD-L1 CPS ≥1を有する局所進行切除可能頭頸部扁平上皮がん
  • 作用機序:抗PD-1抗体(免疫チェックポイント阻害)
  • 根拠試験:KEYNOTE-689(フェーズ III)
  • 主な効果:EFS改善(HR 0.70, p=0.00140)

患者さん向け解説

Keytrudaはがん細胞に対する免疫の働きを高め、手術前後の治療で再発リスクを下げる新しい治療法です。

M&A情報

  • 子会社情報:該当なし(Merckの自社開発)
  • 買収日:該当なし
  • 買収当時の開発段階:該当なし
  • 投資家情報:Public Investors (NYSE: MRK)

出典情報

本承認情報は Drugs@FDA(米国食品医薬品局) に基づいています。

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この記事を書いた人

大学院修了後、米国トップ研究病院に留学し本格的に治療法・治療薬創出に取り組み、成功体験を得る。その後複数のグローバル製薬会社に在籍し、研究・ビジネス、そしてベンチャー創出投資家を米国ボストン、シリコンバレーを中心にグローバルで活動。アカデミアにて大学院教員の役割も果たす。

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