がん治療薬ニュース速報:belzutifan (Welireg) が褐色細胞腫・傍神経節腫にFDA承認

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【FDA承認速報】Merckのbelzutifan (Welireg)が褐色細胞腫・傍神経節腫に承認(2025年5月14日)

2025年5月14日、米国FDAはbelzutifan (Welireg)を、12歳以上の局所進行・切除不能または転移性褐色細胞腫・傍神経節腫(PPGL)治療薬として承認しました。本剤はPPGLにおける初の経口薬となります。LITESPARK-015試験(NCT04924075)の結果に基づいて承認されました。

疾患概要:褐色細胞腫・傍神経節腫とは

PPGLは副腎または傍神経組織に発生する稀な内分泌腫瘍であり、高血圧や代謝異常を伴う場合があります。切除不能例では全身治療が必要となります。

治療履歴サマリー

  • 薬剤名:belzutifan (Welireg)
  • 企業:Merck & Co., Inc.
  • 承認日:2025年5月14日
  • 適応症:局所進行・切除不能または転移性褐色細胞腫・傍神経節腫(PPGL)
  • 作用機序:HIF-2α阻害
  • 根拠試験:LITESPARK-015(NCT04924075)
  • 主な効果:ORR 26%(中央値奏効期間 20.4ヶ月)

患者さん向け解説

Weliregは腫瘍細胞の酸素応答シグナルを抑制し、PPGLの進行を抑える新しい経口薬です。高血圧治療の軽減効果も報告されています。

M&A情報

  • 子会社情報:該当なし(Merck自社開発)
  • 買収日:該当なし
  • 買収当時の開発段階:該当なし
  • 投資家情報:Public Investors (NYSE: MRK)

出典情報

本承認情報は Drugs@FDA(米国食品医薬品局) およびAACR配信情報に基づいています。

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この記事を書いた人

大学院修了後、米国トップ研究病院に留学し本格的に治療法・治療薬創出に取り組み、成功体験を得る。その後複数のグローバル製薬会社に在籍し、研究・ビジネス、そしてベンチャー創出投資家を米国ボストン、シリコンバレーを中心にグローバルで活動。アカデミアにて大学院教員の役割も果たす。

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