がん治療薬ニュース速報:brentuximab vedotin + lenalidomide + rituximab 併用療法が再発・難治性LBCLにFDA迅速承認

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【FDA承認速報】Seagen等のbrentuximab vedotin併用療法が再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)に迅速承認(2025年2月11日)

2025年2月11日、米国FDAはbrentuximab vedotin(Adcetris)+ lenalidomide + rituximab併用療法を、既治療の再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)成人患者に対して迅速承認しました。承認はSTARGLO試験(NCT04404283)の結果に基づいています。

疾患概要:びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)とは

LBCLは非ホジキンリンパ腫の中で最も頻度の高いタイプで、再発・難治例に対する治療選択肢の開発が進められています。CD30陽性細胞が一部存在します。

治療履歴サマリー

  • 薬剤名:brentuximab vedotin + lenalidomide + rituximab
  • 企業:Seagen Inc. (Pfizer傘下)
  • 承認日:2025年2月11日
  • 適応症:再発・難治性LBCL(二次治療以降)
  • 作用機序:CD30抗体薬物複合体+免疫調整薬+抗CD20抗体
  • 根拠試験:STARGLO試験(NCT04404283)
  • 主な効果:
    • OS中央値:22.5ヶ月 vs 16.3ヶ月(HR 0.61; p=0.0144)
    • ORR:73% vs 50%(CR率:59% vs 27%)

患者さん向け解説

本併用療法は複数の作用機序でがん細胞を攻撃し、従来治療抵抗性のリンパ腫に新たな選択肢を提供します。

M&A情報

  • 子会社情報:Seagen Inc.(Pfizer傘下)
  • 買収日:2023年
  • 買収当時の開発段階:P3試験中
  • 投資家情報:Public Investors (NYSE: PFE)

出典情報

本承認情報は Drugs@FDA(米国食品医薬品局) およびAACR配信情報に基づいています。

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この記事を書いた人

大学院修了後、米国トップ研究病院に留学し本格的に治療法・治療薬創出に取り組み、成功体験を得る。その後複数のグローバル製薬会社に在籍し、研究・ビジネス、そしてベンチャー創出投資家を米国ボストン、シリコンバレーを中心にグローバルで活動。アカデミアにて大学院教員の役割も果たす。

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