Biotech Investment News:Amgen(アムジェン)の過去10年+2025年の主なDealまとめ(2015〜2025)

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【戦略レビュー】バイオ医薬からRNA、腫瘍免疫、循環器へ拡張するアムジェンの挑戦

Amgenは、長年にわたり抗体医薬や骨疾患・炎症性疾患でのプレゼンスを確立してきましたが、近年はRNA創薬(ChemoCentryx)、ADCや腫瘍免疫(Teneobio、Five Prime)、大規模M&A(Horizon)によって、高付加価値な新領域への展開を強めています。

主な買収・提携(2015〜2025)

  • 2015年:DeCode Genetics(ゲノミクス基盤強化)
  • 2019年:Otezla買収(乾癬治療薬、Celgene-BMS合併時に独占排除条件下)|134億ドル
  • 2020年:BeiGeneと提携(アジア市場進出)
  • 2021年:Five Prime Therapeutics(胃がん治療抗体、FPA144)|19億ドル
  • 2021年:Teneobio(マルチ特異性抗体技術)|27億ドル
  • 2022年:ChemoCentryx(オラゾリキシン:好中球関連疾患)|39億ドル
  • 2022年:Generate BiomedicinesとAI創薬提携
  • 2023年:Horizon Therapeutics買収(希少疾患:Tepezzaなど)|278億ドル

注目の動向と戦略的意義

Amgenは、希少疾患・炎症性疾患・がん免疫の3軸で製品ラインを再構築しています。特にFive PrimeやTeneobioの買収でADC領域、ChemoCentryxで炎症・免疫領域、Horizonで希少疾患への布石が明確です。

ひとこと

Amgenは、製品ポートフォリオの刷新にあたり、単なる製品補完だけでなく、技術基盤やグローバル展開を意識した買収が多く見られます。Horizon買収はその象徴とも言え、次世代バイオ医薬の中核企業としての姿勢が感じられます。

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この記事を書いた人

大学院修了後、米国トップ研究病院に留学し本格的に治療法・治療薬創出に取り組み、成功体験を得る。その後複数のグローバル製薬会社に在籍し、研究・ビジネス、そしてベンチャー創出投資家を米国ボストン、シリコンバレーを中心にグローバルで活動。アカデミアにて大学院教員の役割も果たす。

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