Biotech Investment News:Novartis(ノバルティス)の過去10年+2025年の主なDealまとめ(2015〜2025)

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【戦略レビュー】ブロックバスターから核医学・再生医療・希少疾患へ

ノバルティスは過去10年で、再生医療(Zolgensma)や核医学(Pluvicto)、希少疾患(IgA腎症・DMD)領域などを戦略的に強化してきました。高価格・高付加価値製品への移行が加速する中、分社化や絞り込み戦略を背景にM&Aも選択的に展開しています。

主な買収・提携(2015〜2025)

  • 2016年:Selexys Pharmaceuticals(セロトニン受容体阻害薬、鎌状赤血球症)
  • 2018年:AveXis(Zolgensma:脊髄性筋萎縮症向け遺伝子治療)|約87億ドル
  • 2018年:Endocyte(放射線治療用Lu-PSMA-617:前立腺がん)|約21億ドル
  • 2020年:The Medicines Company(Inclisiran:RNA干渉薬)|約97億ドル
  • 2020年:Cadent Therapeutics(精神疾患用中枢神経薬)
  • 2023年:Dystrogen Therapeutics(デュシェンヌ型筋ジストロフィー細胞治療)
  • 2023年:Chinook Therapeutics(IgA腎症治療薬)|最大35億ドル
  • 2025年:Precision BioSciencesとの遺伝子編集共同開発(免疫細胞療法、CAR-T/CAR-NK)

注目の動向と戦略的意義

Zolgensmaに代表される画期的な一回投与型の遺伝子治療薬から、Lu-PSMA(Pluvicto)の核医学がん治療、さらにはRNA干渉薬Inclisiranといった革新的治療モダリティへのシフトが進んでいます。希少疾患や再生医療分野での積極的な投資が目立ちます。

ひとこと

ノバルティスは、サンドの分社化などの構造改革と並行し、今後の競争優位を築く技術群への選択と集中を強化しています。既存大型製品の特許切れを見据えたポートフォリオ刷新のモデルとして非常に参考になる企業です。

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この記事を書いた人

大学院修了後、米国トップ研究病院に留学し、治療法・治療薬創出に本格的に取り組む。博士号取得者(PhD)。複数のグローバル製薬会社で研究・ビジネス、そしてベンチャー投資家として、米国ボストン、シリコンバレーを中心にグローバルで活動。国内外で新規治療薬の上市に貢献し、複数の研究賞受賞歴あり。アカデミアでは大学院教員も務める。

論文・承認・臨床・投資——単なるニュース速報ではなく、「なぜ今これが起きているか」「次に何が来るか」を、独自の視点と MyThought で読み解きます。

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