がん治療薬– category –
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新シリーズ|最新版治療薬動向 ― がん治療標的としての転写装置(第6部完結編:BRD4とCDKクロストーク ― super-enhancer制御の未来)
これまでの第1部から第5部までで、CDK7/8/9/12/13/11といった転写制御に関与する主要CDK群を解説してきました。最終回となる第6部では、これらCDK群と密接にクロストークするBRD4(Bromodomain-containing protein 4)を取り上げます。 1. BRD4とは何か? ... -
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新シリーズ|最新版治療薬動向 ― がん治療標的としての転写装置(第5部:CDK11 ― pause-checkpointと新しい創薬可能性)
第4部ではCDK12/13とDNA修復脆弱性に基づく合成致死戦略を解説しました。本稿では、近年急速に注目を集めているCDK11に焦点を当てます。最新論文により、CDK11が転写伸展における「pause-checkpoint」を担うことが明らかになり、CDK9との連携で転写制御の... -
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新シリーズ|最新版治療薬動向 ― がん治療標的としての転写装置(第4部:CDK12・CDK13 ― DNA修復と合成致死戦略)
これまでに転写開始を担うCDK7・CDK8、伸展を制御するCDK9を解説してきました。第4部では、DNA修復遺伝子の転写維持に不可欠なCDK12とCDK13を取り上げます。これらは転写の「守護者」とも言える存在で、がん細胞のDNA修復脆弱性を狙う合成致死戦略の中心に... -
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新シリーズ|最新版治療薬動向 ― がん治療標的としての転写装置(第3部:CDK9 ― 転写伸展のボトルネックと臨床開発の最前線)
第1部・第2部では転写開始を担うCDK7とCDK8を解説しました。本稿では、転写の「伸展」段階を推進するCDK9を取り上げます。CDK9はRNAポリメラーゼII(Pol II)の一時停止状態を解除する「pause-release」の中心であり、がん治療標的として最も積極的に臨床... -
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新シリーズ|最新版治療薬動向 ― がん治療標的としての転写装置(第2部:CDK7・CDK8 ― 転写開始点の制御と創薬の最前線)
第1部では転写の基礎とCDK群全体像を解説しました。本稿では、転写の「スタートライン」に立つCDK7とCDK8に焦点を当てます。両者は転写開始点の制御に関わりますが、その役割や創薬戦略には大きな違いがあります。 1. 転写開始 ― プロモーターでのイベント... -
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新シリーズ|最新版治療薬動向 ― がん治療標的としての転写装置(第0部:イントロダクションと全体構成)
本シリーズは、がん治療における新しい創薬標的として転写制御装置に注目し、その中心的役割を担うCDK群(Cyclin-Dependent Kinases)とBRD4を取り上げます。従来、CDK阻害薬といえば細胞周期関連(CDK4/6阻害剤)が注目されてきました。しかし近年、RNAポ... -
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新シリーズ|最新版治療薬動向 ― がん治療標的としての転写装置(第1部:イントロダクション ― 転写とCDK群の全体像)
本シリーズでは「転写装置」を標的とする最新の創薬動向を解説していきます。第1部はイントロダクションとして、転写の基礎、CDK群の機能分類、そしてなぜ転写関連CDKががん治療標的として注目されるのかを丁寧に解説します。 1. 生命の中枢 ― 転写とは何... -
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シリーズ:がん悪液質を読み解く — 超入門から最前線まで|第6部(最終回)
次の一手はここだ — GDF15阻害と精密表現型の時代へ 最終回は近未来の治療と試験設計。GDF15/GFRALを筆頭に中枢ドライバー・炎症軸を直接たたく薬剤、そして「体重」から「表現型×機序」へと舵を切るエビデンス作りを、実装目線でまとめます。 やさしい要... -
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シリーズ:がん悪液質を読み解く — 超入門から最前線まで|第5部
今日からできる対処 — 栄養×運動×抗炎症+既存薬のリアル 第5部は実装ガイド。家庭と外来の導線をそろえ、栄養・運動・炎症コントロール・症状緩和をセットで回す方法を、ワークフローとテンプレで示します。薬はあくまで補助輪。主治医と相談したうえで安... -
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シリーズ:がん悪液質を読み解く — 超入門から最前線まで|第4部
何が壊れている?— ヒト研究で読む食欲・代謝・脂肪・筋 第4部は「舞台裏」。マウスだけでなくヒトのデータを手がかりに、食欲中枢・全身代謝・脂肪・骨格筋で何が起きているのかを、臨床像とつなげて解説します。第3部のフェノタイプ(脂肪先行/筋先行/... -
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シリーズ:がん悪液質を読み解く — 超入門から最前線まで|第3部
悪液質の“見える化” — CT体組成・機能・PROでタイプを掴む 第3部は、外来で実践できる「フェノタイピング(表現型の見極め)」の回。CT体組成・身体機能・患者報告アウトカム(PRO)を束ねて、脂肪優位喪失型/筋優位喪失型/混合型などの臨床タイプを素早... -
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シリーズ:がん悪液質を読み解く — 超入門から最前線まで|第2部
見逃さない!家庭&外来チェックリストとFAQ 第2部は“実践テンプレ集”。家庭での2週間観察と、受診時に役立つ外来チェックを、コピペで使える形にまとめました。家族・患者さん・医療者が同じフォーマットで記録できるようにしています。 はじめに:2週間... -
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シリーズ:がん悪液質を読み解く — 超入門から最前線まで|第1部
がん悪液質とは?— 体重だけでは見えない“本当の病気” 本記事は、家族や一般の読者にも届く“超入門”です。専門用語はできるだけ避け、日常で気づけるサインと、受診時に役立つポイントをまとめました。 はじめに:体重計だけでは、わからない がん悪液質(... -
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胆管がん治療の新展開:Cancer Discovery論文からみる分子サブタイプと新規治療標的
胆管がん(Biliary Tract Cancer, BTC)は、肝外・肝内胆管および胆嚢に生じる悪性腫瘍の総称で、診断時には切除不能例が多く予後不良です。2025年に Cancer Discovery に掲載された “Generation of a Biliary Tract Cancer Cell Line Atlas Identifies Mo... -
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Glioblastoma シリーズ|Part 9(最終回):少ない手数で深く届く――可塑性・多様性・性質シフトへの私たちの答え
少ない手数で深く届く――可塑性・多様性・性質シフトへの私たちの答え 本シリーズの締めくくり。可塑性(OPC/AC/MESの行き来)、多様性(腫瘍内の顔ぶれ)、性質シフト(治療圧での変身)にどう向き合い、最小限の手数で最大の到達深度を狙うか――これまでの... -
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Glioblastoma シリーズ|Part 8:どこで何が強い?――国別の強み・アクセス格差・実装ルート
どこで何が強い?――国別の強み・アクセス格差・実装ルート 同じ治療設計でも、国・施設の条件で「できる組み合わせ」「届く深さ」は変わります。本回は、世界の基礎研究・臨床脳腫瘍・治療開発の強みを俯瞰し、アクセス格差と実装ルートを地図化します。 ... -
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Glioblastoma シリーズ|Part 7:世界のいま――モダリティ別・開発状況マップ
世界のいま――モダリティ別・開発状況マップ これまで学んだ「芽(pre-CC)」「場(微小環境)」「移動性」「可塑性」「識別(複合診断)」を踏まえ、世界の開発をモダリティ(治療手段)別に鳥瞰します。特定薬剤名は最小限にし、設計思想と臨床導線を中心... -
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Glioblastoma シリーズ|Part 6:見分ける力――バイオマーカーと複合診断(画像×転写×コピー数)
見分ける力――バイオマーカーと複合診断(画像×転写×コピー数) 治療は「どの患者に、いつ、何を」を見極めてこそ前に進みます。本回は、画像・転写(遺伝子発現)・コピー数(CNV)を重ねた複合診断を入門トーンで地図化します。 今回のゴール(3分で把握... -
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Glioblastoma シリーズ|Part 5:可塑性と“逃げ道”――OPC/AC/MESの状態遷移をやさしく
可塑性と“逃げ道”――OPC/AC/MESの状態遷移をやさしく なぜ単剤では効き切らないのか? 鍵はGBMの可塑性(状態を行き来する力)にあります。OPC/AC/MESという「顔」の違いを入門トーンで整理し、治療設計の“正攻法”に繋げます。 今回のゴール(3分で把握) ... -
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Glioblastoma シリーズ|Part 4:動くGBM――ECM・接着・白質トラクト沿い浸潤を直観で理解
動くGBM――ECM・接着・白質トラクト沿い浸潤を直観で理解 なぜGBMは「取り切っても戻ってくる」のか。“動く”という性質を、ECM(細胞外マトリクス)・接着分子・白質トラクトの観点から入門トーンで解きほぐします。 今回のゴール(3分で把握) ECM・接着・...